映画『告白』と小説『告白』の違い
GRAPHIC NOVEL DISPLAY/ carmichaellibrary
映画の『告白』は、先月レンタルしてきて観たのですが、ついこの間、同じ職業訓練生仲間から、小説の方を借りて読んでみました。小説が映画化されると、あまり面白くないことがありますが、この『告白』に関しては、そうともいえないような感じがします。
映画『告白』と小説『告白』との違い
小説の方は、一つの事件をモノローグ形式で、「被害者の身内」、「犯人」、「犯人の旧友」、「犯人の家族」からそれぞれの立場で語らせて、事件の真相に迫っていくという感じで話しが進んでいきます。これは、映画の中ではあまり出てこなかった部分ですので、「この場面の時は、こんな風に思っていたんだ。」という驚きが結構ありました。また、映画を観たときには感じなかったのですが、必ずしも、「みんなが、本当のことを話しているとは限らないな。」と思ってしまうことが多々ありました。それぞれが、なんだかとても孤独で、この事件は終わらない気さえしてしまいましたが、小説を読んでから映画を観た方が、より楽しめるんじゃないかなと思います。
小説『告白』のまとめ
・映画を観る前に、小説を読んでおいた方が面白い
・最後の終わり方が、あまりにもスッパリしていてもやもやする
・事件や登場人物のその後がわからないので気になる
・個人的には、少年Aの母親の事がもう少し知りたかった
・映画と小説とで、少々違う部分がある。
- 作者: 湊かなえ
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