網走監獄の感想  口コミ・レビュー


網走刑務所博物館 / sendaiblog

今回のゴールデンウィーク中に行ってきた、『網走監獄(あばしりかんごく)』。前回の記事では、あまり詳しくお話できませんでしたので、もう少し触れていきたいと思います。僕が行ったときは、雨が降っていたので、あまりじっくりと見物するという感じではありませんでしたが、特に興味深かったのは、『監獄未来館』でした。今年の2月にオープンした新施設だったようで、『網走監獄』関連の展示物は勿論のこと、『赫い囚徒の森・体感シアター』で7分くらいの映像を鑑賞したり、現在、実際に使用されている刑務所の部屋に入ることが出来ました。

『赫い囚徒の森・体感シアター』って何?

『網走監獄』が出来たのは、今から120年ほど前。その頃の日本は、幕藩体制から天皇制に変わったばかりで、国中が大きく揺れ動いていました。反乱が相次いで、『国賊』と呼ばれる罪人が大量に出たのもこの頃です。あまりにも次々と罪人が出るので、監獄がパンク寸前。次々と新しく監獄を作る必要に迫られました。このような背景から、「欧米に追いつくためにも、ロシアから北海道を守るためにも、急いで北海道を開拓する必要があるから、北海道に監獄をつくって囚人に開拓させようぜ!」と、1200名もの囚人を、ほぼ未開の土地に近かった網走へ。逃亡防止の鉄の鎖に2人ずつ繋ぎ、昼夜兼行で道路を作らせたとのことです。その時の様子を、『赫い囚徒の森・体感シアター』で観ることが出来きます。


現在の刑務所の部屋の中って?

現在使用されている刑務所の部屋に近い形で、一人用の部屋(独居房)、複数人用の部屋(雑居房)の2パターンが展示されていました。一人部屋の場合、トイレが薄い板だけで隔てられていることに驚きましたが、中は結構広いです。僕の彼女曰く、「一人部屋でこの広さなら、十分暮らせるかも。」とのこと。「こらこら、捕まる気かい?」と思わず突っ込んでしまいましたが、テレビもちゃんとありましたし、暮らしていけないことはないという感じでした。部屋の中に実際に入って観ることができるので、結構リアルに体験することができます。